俳句会|天穹誌作品|天穹俳句会

活動状況

平成29年8月


天穹俳句会 主宰詠


 自転車の列なす湖面夏立てり
 ぴり辛のカレーライスを吹く立夏
 そつぽ向きライオン眠るこどもの日
 穢を払ふ葉先ちくりと菖蒲風呂
 切支丹の島の断崖鹿の子百合
 逆光に駅舎は切絵夕薄暑
 アマゾンに頼む俳句誌島薄暑
 抗ふも和するも鴉声首夏の森
 高3の詫びの積りのカーネーション
  山本玲香さんのご逝去を悼む
 投句用紙に遺書めく謝意や若葉冷
  東海道三島塾 五句
 拝殿の菊の御紋や新樹光
 飜る巫女の緋袴風薫る
 片耳の器用に動く鹿の子かな
 三島女郎衆と刻むいしぶみ夏柳
 家ごとに小橋の掛かり水涼し

天穹俳句会 風悠同人

 福田龍青   蛍の夜
   大竹の輪切り絹張りほたる籠
   鬼怒川をのぼり川治の姫ほたる
   蛍火に渓の深さぞ知られけり

 野間しげる  梅雨曇
   夏来るルーペを探す地図探す
   金色の乳鋲五月の大阪城
   如来像に蟻が輝く四天王寺

 安江利子   朝焼
   朝焼や黄身もり上る目玉焼
   香り来る雫や雨の花樗
   かるき音立て朝涼の竹箒

 山口美智   日雷
   城仰ぐ武将もなくて若葉風
   銃眼の丸や四角や新樹光
   子の使ふ電気カミソリ風薫る

天穹俳句会 風悠同人

 籠田幸鳴   子供の日
   スーパーマンは今も風呂敷子供の日
   錆浮かぶ無人灯台卯月波
   切通しを海より抜くる青葉風

天穹俳句会 風尚同人

 新茶汲む本音好みて生きづらし   宮﨑茂子
 昭和の日仕舞うて久し何でも屋   立道すみ女
 水差は仮の花入れクレマチス    村井郁子
 登りきる螺旋階段塔薄暑      米田由美子
 訪ぬる家間近の証栗の花      菅原研吾

天穹俳句会 風韻同人

 植ゑ替への土に五月の混ぜ込みぬ  星野いずみ
 更衣少女ら大き翼持つ       荒木洋子
 水馬影とならざる足をもち     塚本一夫

天穹俳句会 風霜同人

 蝙蝠や体育館に部活の灯      大和田静子
 母の日や似顔絵展の母若し     細貝勝徳
 遺影なほ女医の双眸花菖蒲     鴨川瑞音

天穹俳句会 心にひびく1句

 乗り過ごす最終電車朧の夜       (故)山本玲香
 選者:風悠作家            福田龍青

 石ころにも眉目の良し悪し水温む    高橋ゆうじ
 選者:6月号「風尚」巻頭作家     屋内修一

 ものの芽の風にほぐるる雑木山     津村マサエ
 選者:6月号「風韻」巻頭作家     高橋ゆうじ

 冴返る身幅の狭き手術台        星加鷹彦
 選者:6月号「風霜」巻頭作家     山下早千子

 さくらのきいろがあかるくおおきいな  澤宗司朗(小学1年)
 選者:6月号「花篝」巻頭作家     星加鷹彦