俳句会|天穹誌作品|天穹俳句会

活動状況

平成29年11月


天穹俳句会 主宰詠


 新じやがに明太からめ家事男子
 役人をうまく使へと蟇のこゑ
 梅雨青し平成の世の終り見え
 人工知能に可惜投了して涼し
 地方球場投球は火蛾払ひつつ
 父恋ひの三鬼の句碑や津山夏
 ジェネリック薬品に決め梨を剥く
 九月の空あふぎ結社は成年に
 灯をとんで馬追は部屋あをくせり
 灯火親し活字の詰まる二段組
  (以上『俳句』九月号掲載分より)
 かなぶんぶん破れかぶれの八つ当たり
 腰高の子同士が組み宮相撲
 味染みる佐久の鯉濃初嵐
 妻会ひしことなき妣や盆用意
 一面トップ9秒98桐は実に

天穹俳句会 風悠同人

 福田龍青   稲の花
   朝光に穎撥ね出づる稲の花
   稲の花真直ぐなる穂に風を待つ
   穎閉ぢて稲の花落つ泥鰌の眼

 野間しげる  蓑虫
   会議の山場ひとり抜け出て天の川
   断り状投函するや法師蝉
   さつきから蓑虫の前離れぬ子

 安江利子   石榴
   初萩やいそぐ野川に親しめり
   血族の似し手が運ぶ新豆腐
   糊代のやうな砂浜つく法師

 山口美智   とりとめのなき話
   秋の夜や介護日記となる手帳
   いい話ばかり聞かされ月を待つ
   空濠の底に人声秋の雲

天穹俳句会 風悠同人

 籠田幸鳴   ペン胼胝
   蜩やアルミ貨混じる古祠
   露の世や献杯グラスの透ける音
   ペン胼胝に夜食の箸を重ねみし

天穹俳句会 風尚同人

 ヤッホーと山の日の山呼んでみん  立道すみ女
 ぐし縫ひのジーパンの膝蝉しぐれ  村井郁子
 秋近き公園に来て風樹の嘆     金丸禮子
 子規の忌や羽二重団子に寄る習ひ  菅原研吾
 新涼や小首かしげし鳥の影     安達幸代

天穹俳句会 風韻同人

 しんがりに香水夜の皇居ラン    藤井祐喜
 踊太鼓とことん叩き嫁に行く    石川洋子
 新涼や仕立て下ろしの風の街    高橋ゆうじ

天穹俳句会 風霜同人

 叩きても判らぬ西瓜叩き買ふ    細貝勝徳
 すぐそこと言はれし道の残暑かな  斉藤雅はる
 秋暑し見出し多色の夕刊紙     山下早千子

天穹俳句会 心にひびく1句

 新緑につかり詩嚢を丸洗ひ       屋内修一
 選者:風悠作家            山口美智

 毛虫焼く母の横顔みてしまふ      鈴木優子
 選者:9月号「風尚」巻頭作家     山口かずお

 練切の後のお薄や七変化        油井三惠子
 選者:9月号「風韻」巻頭作家     藤栄誠治郎

 クールビズの揃ひてくぐる茅の輪かな   田中国太郎
 選者:9月号「風霜」巻頭作家     篠崎豊美

 カニにげたまてまてカニににげられた  星野維〈ゆい〉(小学1年)
 選者:9月号「花篝」巻頭作家     吉仲静